新書 竹島-もうひとつの日韓関係史

<中公新書 池内敏『竹島-もうひとつの日韓関係史』>
きょう何気に最寄りの大手書店(ジュンク堂)にはいったら、上記書籍を見かけました。管理者G、領土問題にも興味があります。歴史に直結するからです。北から、1北方領土、2竹島、3尖閣です。それぞれ特集して、右ブログテーマ(過去記事ジャンル)で所見を述べています。大筋は外してないと思います。
きょうは、そのうち2の竹島問題で上記書籍が、新書で中央公論新社から刊行されていたので紹介しておきます。著者の池内敏氏は名古屋大学教授(歴史学者)です。内容を立ち読みしてみますと、同氏はすでには同大学出版会『竹島問題とは何か』という大部の書籍を出しています。その要約版という感じがしました。

<出版社中公の紹介文>
日本と韓国などが領有権をめぐって対立する竹島。それぞれが正当性を主張するものの議論は噛み合わず、韓国による占拠が続いている。本書は一六世紀から説き起こし、江戸幕府の領有権放棄、一九〇五年の日本領編入、サンフランシスコ平和条約での領土画定、李承晩ラインの設定を経て現在までの竹島をめぐる歴史をたどり、両国の主張を逐一検証。誰が分析しても同一の結論に至らざるをえない、歴史学の到達点を示す。<

とあります。最後の>・・誰が分析しても同一の結論に至らざるをえない、歴史学の到達点を示す。<は、気になるところです。

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目次
第1章 「于山島」は独島なのか―韓国側主張の検証1
第2章 一七世紀に領有権は確立したか―日本側主張の検証1
第3章 元禄竹島一件―なぜ日韓の解釈は正反対なのか
第4章 「空白」の二〇〇年―外務省が無視する二つの論点
第5章 古地図に見る竹島―日本側主張の検証2
第6章 竹島の日本領編入―その経緯と韓国側主張の検証2
第7章 サンフランシスコ平和条約と政府見解の応酬
終章 「固有の領土」とは何か

ネット書店Amazonから。第6章が肝、著者の総括・終章も読んでみたいところ。

【関連外部リンク】
<日韓近代史資料集>
竹島問題は、この方(Chaamieyさん)が専門。右サイドでリンクしています。
<- 尖閣480年史 - いしゐのぞむブログ>
尖閣の問題は、この方が専門。次々と新所見(著書『尖閣反駁マニュアル百題』)を発表しています。

【関連後記事】
<書評 竹島-もうひとつの日韓関係史・上>
<書評 竹島-もうひとつの日韓関係史・下>

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この記事へのコメント

  • 管理者Gくん

    ↑ナイス気持玉1プッシュされた方、ありがとうございます。
    2016年01月27日 21:42
  • Chaamiey

    本日、この本が出たことを知りました。Gくんさんはもう目を通したわけですね。早い。私もなるべく早く読んで見ようと思います。
    2016年01月30日 17:51
  • 管理者Gくん

    竹島問題専門家のChaamieyさんにコメント頂けたことは光栄です。池内氏の新書は偶然です。竹島問題は、参入障壁(島名の変遷が単純でない)があって一般の方には難解です。著者も一般読者を気にして、はしがきに島名の注記がありました(笑)。

    個人的に重視しているのは、第6章(無主地先占)ですかね。あと第4章には、佐田白茅内探報告(1870年)と外一島の太政官指令(1877年)があるのでしょう。終章の”固有の領土”の件は、いまChaamieyさんところ(日韓近代史資料集)で「固有領土論異説1~」と同趣旨のことを述べているものと思われます。

    竹島問題は突き詰めれば「属島論VS先占論」ですかね。自分の所見は、いま韓国が唱えている属島論まで昇華するわけではないのですけど、元禄時代~明治初期まで、松島・竹島をセットで考える傾向は、解釈(あくまで解釈それも日本側の)としてはあったのだと見ています(佐田報告も、”書留(記録)はない”としているのがその証左)。長くなりますので、以下は折に触れて貴サイトでコメント(ログインが参入障壁・笑)したいと思います。
    2016年01月30日 20:27
  • パラン島

    Gくんさん、ナイスですよ(笑)
    竹島関連の書籍って、なかなか発刊されませんので、これは朗報。(最近図書館で借りて読んだのは「ヨーロッパからみた独島 フランス・イギリス・ドイツ・ロシアの報道分析」という韓国の学者たちが書いた6000円を超す本ですが、実につまらなかったw)
    この池内先生の著書も2、3ヶ月後には図書館の書棚に並ぶと思われますが、待ちきれないので明日(いや今日かw)本屋に行って、あったら是非購入したいと思います。(前作「竹島問題とは何か」は高価すぎて尻込みしました)

    ところで、Gくんさんはこの問題を「属島論vs先占論」と捉えていらっしゃいますが、結局のところ属島論は歴史的権原、先占論は国際法的権原から見たものですね。
    私は、(Gくんさんが以前Chaamiey氏のブログでおっしゃっていたでしょうか?)大韓帝国内務省が統監府からの照会に対して回答した所管島嶼(鬱島郡配置顛末)により独島は放棄したことで決着したと考えるのが妥当だと思っています。

    2016年02月02日 01:44
  • 管理者Gくん

    パラン島さん、久しぶりです。うれしいです。竹島本そうですね。安価な本がありません。新書版で安価なものは、コレ↑と下條氏の文春新書ですかね。池内氏の前著『竹島問題とは何か』は高すぎます。

    わたしGが考えている「属島論」は幅がありまして、いま韓国側が主張している属島”論”は、歴史的事実の裏打ちがなく即・歴史的権原とは言えないと考えています。あれば(現状はない)、即・領土問題をも決する「属島論」に昇華するのですが。

    最後のところですが、ChaamieyさんのところでNobyさんがよく主張していました。自分Gもそれに賛同しています。他の読者のために説明しますと、竹島の帰すうは、日本が竹島(当時リャンコ島)を編入した時期の1900年~1906年(皇城新聞7月13日記事の「鬱島郡配置顛末」)ころの事実関係で判断すべきで、現にこの時期の1905年1月~2月において、竹島の領土編入手続きは完了しています。下↓に補足説明を書きました。
    2016年02月02日 19:35
  • 管理者Gくん

    (前コメの補足説明)
    本来ならChaamieyさんのところのコメ欄に書くべきですが、ログインしないと書けないので、以下に書いて補足しておきます。いまの竹島(旧松島)は、編入されるまでは無主地に所在していて、その評価は振り子が左右に振れるように無主地のなかで日本側に振れたり、朝鮮側に振れたりしていたのが歴史的事実だと評価します。

    1最初、元禄竹島一件の時代日本側に振れた。
    2その幕府の裁定後~”解釈で”明治初期のころまで、朝鮮側に振れた。したがってこの時期の”解釈”だけを問題にするのはおかしい。
    3幸か不幸か、シーボルト地図の錯誤の影響で、旧松島(当時リャンコ島)と竹島(鬱陵島)の関係(これとて解釈ですが→2)が切断された(偶然がもたらした存外の効果)。
    4折りしも、隠岐の水産業者中井からアシカ漁のため領土編入申請が出た(1904年~)。つまりこの時期(1900年~1906年)は、振り子が日本側に振れていた時期だった。と私Gは、評価しています。
    2016年02月02日 19:40
  • ponch

    自分は難しいことはわかりませんが、相手の言い分を鵜呑みにしてたら、国そのものが無くなってしまうと思います。
    日韓両方に分があるなら、尚更日本は自国の理で利を押し通すべきなんじゃないでしょうか。これって大国は皆やってることなんじゃないかと思います。
    2016年02月03日 04:15
  • 管理者Gくん

    ponchさん、バタバタしていてお返事が遅れました。コメント投稿ありがとうございます。イエイエ、ponchさんは、直観力がすごくていつも感心&納得しています。先日うさぎ屋さんのサイトの靖国の記事で、「自由は相互であるべきだ」と書いていました。そのすばらしい直感に一瞬驚きました。

    さて、前コメ(パラン島さんへの回答)の竹島問題ですが、そうですね。両方に言い分がある。6:4でも勝てば勝ちです。10:0である必要はないと思います。この竹島問題は、時代によって(主に江戸中期~明治中期まで)”解釈”に揺れがあります。竹島編入の1900年頃は、日本側に有利な”状況”(従来の”解釈”ではなく)だったということでしょう。
    2016年02月04日 17:34
  • 管理者Gくん

    上記本文のリンク先ネット書店Amazonに、右サイドでリンクしている竹島専門のChaamieyさんサイト<日韓近代史資料集>で、よくコメントしていらっしゃるpuracyakaさんのレビューがはいりました(☆3評価)。

    なお、最初にレビュー書いているcccpcameraさん(☆5評価)は、北方領土問題でソ連・ロシア側の立場で発信している方です。その評価は、割り引いて考える必要があると思います。
    2016年02月28日 21:27

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