政治 首相の任期

<政治 首相の任期>
1(首相の任期)
ご存知のように首相(内閣総理大臣)職自体に明確な任期はありません。憲法上は、総選挙後召集される国会の冒頭で総辞職します(第70条)。このときは、与党が勝てば首相再指名・政権継続です。野党が勝てば政権交代です。衆院は3年程度で解散されますので、事実上の首相任期といえます。

2(与党総裁の任期)
加えて自民党では総裁任期が3年で且つ三選禁止(最長6年)となっていますので、これも事実上の首相任期といえます。また参院選挙は、必ず3年に一辺ありますので、仮に与党が負ければ与党総裁(=首相)が責任を取って辞めるときもあります。このように首相任期は、与党総裁任期(3年)と複雑に絡み合っています。過去には、与党総裁任期3年さえも全うできない首相がけっこういました。G7の首脳を見ていると長期政権の首脳が多いです。日本も長期ビジョンの政策実現のためには、長期安定政権が望ましいと思うのですが、現実はそうなっていません。

3(二階幹事長案)
その自民党総裁任期の延長論が出ています。二階新幹事長の案は、任期3年三選まで(9年)です。最長9年は相当の長期政権です。これでもいいんですが、”延長”とかいうと異論が出て騒々しいので、任期はそのまま単純に「三選禁止規定」を取っ払った方がいいと思いますけど。

この記事へのコメント

  • 会社員(30)

    現状、周りを見渡して安倍晋三に代わる首相候補がいません。
    任期終了を理由に首相を変えて国益を損なうのであれば、任期延長されるべきだと思います。
    ただし国民に対して政策的に説明し、納得を得るというのが前提ですが。

    憲政史家の倉山満氏が「今の選挙は誰が一番強いかを決めるのではなく、誰が一番弱くないかを決めている。もし仮に大阪維新の会に小泉純一郎が入ればあっという間に政権交代の可能性もある。」という旨を発言しており、同感しました。
    2016年08月06日 08:27
  • 管理者Gくん

    ありがとうございます。Gは任期3年はけっこうなのですが、三選禁止が納得できません。現職もやりたいのであれば立候補の機会の自由を認めて、現職を含めて自由に総裁選挙をやればいいと思うのですよね。政権は10年ぐらいが適当なので、それ以上の多選だと自ずと党内から批判が出て来るのでしょう。

    また本文にも書きましたが、首相・政党党首(総裁)は、衆院総選挙・参院選の洗礼もあります。常に任期途中での政権交代による退陣・参院選敗戦による辞任というリスクを抱えています。これが任期4年が保障されている大統領や知事と異なる所です。ゆえに本文3のような結論を提示した次第です。二階幹事長は、この問題は、日程的には年内にも党内の意見集約をして来年1月の党大会で党規約を変えなければならないとのことです。その後は残り任期が1年となり、政権がレームダック化してそれどころではなくなるとの説明でした。

    G7の国も、サッチャー氏(英元首相)・メルケル氏(独現首相)は、11年続けたそうです。長期的政策実現のためには、安倍現首相に限らず10年ぐらいの任期はあってしかるべきと考えています。会社員(30)さんの >誰が一番弱くないかを決めている。< は最近の選挙を見てみますと正しい見方かも知れませんね。
    2016年08月06日 12:01

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